緑内障とは

眼球は水風船に例えられることがあります。水風船が膨らむのは、内側に水が充填されているため、外側に向かって圧力がかかるからです。

同様に、眼球がその形を維持しているのは眼球の内側から外向きの圧力(眼圧)がかかっているからです。

このおかげで、体を動かしても眼球の形が変わらず、網膜の上にきちんと映像を結んで、ものを見ることができます。 

しかし、何らかの原因でこの圧力(眼圧)が上昇すると、特に眼球の後ろにある視神経を傷めてしまいます。

これによって視野が狭くなったり 部分的に見えなくなったり、ごく一部の方では急激に眼圧が上昇して、一時的に吐き気や頭痛、眼の痛み、目のかすみを自覚することがあります。

一度障害を受けた視神経は、再生することがないため早期に発見、治療して、病気の進行を止めないと、ついには失明に至ります。実際、緑内障は失明の原因の第1位であり、油断のできない病気ですが、実は緑内障は、40歳以上の17人に1人がかかる身近な病気なのです。